日本音楽コンクール第2次予選初挑戦 [ピアノ]
9月8日から10日まで行われている第二次予選の2日目
愛弟子マルチは朝一番グループ10:00始まりのトップバッターとして挑戦しました
下宿の音だしが8:00からなので
1時間足らずの短いウォーミングアップで会場に到着
楽屋口からすでにぴりぴりとした緊張が漂います
奥まで歩くと ゴリラやパンダたちが大丈夫。。。と
強ばった心をほどいてくれるかのように待ってくれていました
「自分らしい音楽を最後の一音まで 心を込めて届けよう・・・」と
笑顔でマルチの背中をたたいて送り出しました
パンダの近くに神社を見つけたので いつも通り指が動き
マルチのピアノが奏でられますようにと 思わず手を合わせました
課題曲は バッハ平均律・ショパンエチュード・ショパン以外の作曲家のエチュード・フランスの作曲家の作品と 20分以内にまとめたものを演奏します
開演前のピント張り詰めた冷たい空気の中 マルチが一番で登場
バッハ平均律は
平和を祈るような安らかでまろやかな響きを醸しだしました
ショパンエチュードは
ヴェールで包まれたような3度のパッセージがホールに溶け込むよう
ラヴェルは
目を閉じて一音一音に耳を澄ませていると 森の泉に水がきらめくよう
ラフマニノフエチュードは
女性らしくたっぷりと叙情的に歌って表現していました
作曲家が何を考えて音符に魂を込め何を伝えたかったか
それぞれの作曲家の音色を奏で作風を表現しようとする
マルチの謙虚な姿勢が伺える演奏でした
2次予選ともなると みなさんすでにプロの演奏家のような
個性あふれる凄腕の先輩ピアニストたちばかり
素晴らしい演奏者の中 同じステージに一緒に立たせていただいただけでも
勿体ないくらいでした・・
マルチの一歩一歩歩んできた成長の過程を振り返ると
感慨深い気持ちでいっぱいでした。。。
「ミスタッチがいっぱいでちゃった・・・」とマルチ
曲が多いのでやはり一通り指ならしするには 最低2時間は必要かと。。。
結果の善し悪しより 勇気を持って大舞台に初挑戦したことや
トップバッターというプレッシャーを感じさせない落ち着いた演奏を
堂々と果たせたことが 素晴らしく誇らしく感じました。
もっともっと夢とファンタジーを持って 自分らしいピア二ズムを磨き抜き
人のこころに深く語りかける演奏を目指してほしいと強く感じました
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