母から娘へ〜振り袖の着物 [こころに響く出来事]
アンドラーシュ・シフのいずみホールリサイタルの日
来年成人式を迎える着物好きのマルチが chiho's振り袖を是非着たいというので
懐かしい学生時代 芸大謝恩会で着た 振り袖や帯など一式を 両親が届けてくれました
「うわぁ〜〜 なつかしい〜〜」*^_^*
もうかれこれ20数年ぶりの着物との再会
マルチのおかげで ようやく日の目を見ることに。。。
振り袖は未婚でないと着られませんから 勿体ないですね
こまめに虫干ししたり お手入れが大変ですから
マメな性格でないととても管理できません・・・うう
茶室の釜開きやお茶会もあるので これから着物を着る機会が増える見込み。。。
母から娘に受け継がれ 袖を通す日が 待ち遠しいです
その夜は満月でした
いずみホールに シフの奏でる魔法のピアニズムが響き渡りました
プログラムは
ベートーヴェンが到達した究極の3つのソナタ
op.109 op.110 op.111を ノンストップで演奏しました
シフならではの独特のアナリーゼが 随所に溢れ出る演奏で
次の展開どうなるのだろう・・・とわくわくしながら酔いしれました
とりわけ pp(ピアニッシモ)から さらにもっと弱い音が 限りなく極小で
pppppppppp(ぴあにっしししししししししも)なんていう記号が浮かぶほど
音の消えゆく瞬間があまりに美しく 吸い込まれるよう
儚く消えてゆく音に ベートーヴェンの人生を重ね合わせて しみじみ聴き入りました
聴きながら
マルチが小学1年生の頃 いずみホールの2列目真ん中シートで
シフのバッハ演奏を聴いた日のことを 思い出しました
chiho「シフの演奏 どうだった」と尋ねたところ
マルチ「ほっぺたが ぶるぶるしてた(#^_^#)」
chiho「へっそれだけ」
マルチ「うん 音が綺麗かった(*^_^*)」
音の風景は 時の過ぎゆくままに 人のこころに語りかけるものだなあ。。。と
思いに耽る一日でした
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