西新宿高層ビル&日本音楽コンクール本選会 [ピアノ]
新宿西口あたりの地下道から地上に出る階段を登ると
超高層ビル群がそびえ立っています
学生時代 自分への頑張ったご褒美には
お気に入りの洋服などを買い物したり
新宿高層ビルのレストランの窓側の席で 眩しいほどの夜景を眺めながら
奮発して美味しいDinnerをするのが 楽しみのひとつでした
深夜まで照明が明るく灯っているたくさんの高層ビル窓や
網の目のように広がる道路や沿線を次々に走っていく車や電車
横断歩道を忙しく行き交う人々を見つめていると
自分の存在が なんだかとても小さく感じられます・・・♬
あいにく曇り空で空が青かったら素晴らしいのになあ〜〜と
曇天を恨めしく見上げていました
コクーン(繭)のような外観が特徴の モード学園コクーンタワー203mは
鮮烈な印象を放っています
新宿から京王新線で初台に到着
東京オペラシティコンサートホール・タケミツメモリアルでの
日本音楽コンクール本選会を聴きました
3次予選に残った9名の演奏者から4名の方々が本選に選出され
曽我大介指揮 東京フィルハーモニーとの共演でピアノ協奏曲を演奏しました
前半のお二人が チャイコフスキー ピアノ協奏曲
後半は サン・サーンス5番 と ラフマニノフ2番
3次予選のソロの得点に ピアノコンチェルトの採点が加算されて
審査が行われます
同じ楽器でも演奏者によって 音色が音量もすべて異なることや
選曲が自由な場合 全く違う楽曲をどのような基準で採点するのか
コンクールの度に 十人十色の演奏を聴きながら
頭を悩ませ 首をかしげることが多いのですが
やはり。。。
卓越した揺るぎない圧倒的なテクニックはもちろん
センセーショナルな心奪われる突出した音楽性と
人間業を越えた?音楽が宇宙まで届くような表現力が必要だなあ。。と
つくづく考えさせられました
僅差での厳しい闘いの中 張りつめた緊張と集中力を高める日々を
最高の水準で保ちながら 本番を立派に弾き終えた4人のみなさんの
計り知れない努力に心から熱い拍手を送り
3階正面バルコニーの最後列でじっと音色に耳を傾けていました
演奏順が違っていたら・・
みんな同じ作曲家の曲だったら・・
結果は同じではないような気がするほど 生唾をごっくん状態で
ラフマニノフ最終の拍手が鳴り出したと同時にホールをあとに
羽田空港へ向かい大阪に
ピアノを打楽器のように鳴らしたり 圧倒するテクニックだけでは
息の長い演奏家にはならないでしょうから
何度でもこの人の演奏を聴いてみたいと感じてもらえるような
心の琴線に触れる演奏
自然の風景が瞼に浮かび 弾く人と聴く人の心が糸でつながるような
愛おしい音色を奏でられる 人間性豊かな演奏が
断然大好きだなあ・・・と
雨のそぼ降る関空連絡橋を愛車で走り抜け 家路につきました
入賞者のみなさんの世界に向けての益々のご活躍がとても楽しみです