お茶のお稽古④〜炉開き・常磐の友・松風 [茶道]
アイリスや菊のお花に迎えられて お茶のお稽古4回目が始まりました
お茶の世界では 11月はお正月にあたります
お稽古の前に 先生お手製のおぜんざいをいただきました
甘さ加減もほどよく あずきもふっくら
お餅はぎゅっと美味しさが凝縮されたお味
とっても美味しいおぜんざいです
ありがたく ごちそうさまのあとは お稽古です
お床を拝見では 常磐の友 と書かれた掛け軸と
榛(ハシバミ)と椿の花に 季節を愛でながら
先生のお心をありがたく感じ お話しに聞きいるひとときです
常磐の友とは。。。
いつまでも変わらない友でいてくれるように願う気持ち
また いつまでも変わらない友が集うことに感謝する気持ち
毎回先生の貴重なお話しを伺えることに 幸せを感じずにはいられません
暑い夏の間は 風炉でお点前ですので
炉開きは冬の訪れを告げると同時に 気持ちも引き締まる思いです
お多福のお菓子をちょうだいしたあと
茶太郎が点ててくれた薄茶を一服いただきました
茶太郎の薄茶点前を見て勉強しながら 盆略点前の前半復習と
後半の手順を習い 一通りのお点前ができるようにご指導いただきました
お釜の中から しゅる〜〜しゅる〜と
お湯の沸いている音が 心の奥にしみじみと深く響き渡ります
なんともいえぬ感動が 身体に湧き起こるのを心の耳で感じます。。。
「松風」と呼ばれる音
音楽にも これに似た 染み入る音色があります
3時間半のお稽古が終わった後に 先生が炉や炭を見せて下さいました
菊炭は 切り口が菊のような放射状の形になっていることから呼ばれています
火力が強くて火持ちが良く 香りが優れているので
「茶の湯には最高の炭」として使われています
燃えた後も菊の模様を残したまま 白くなり
灰の白 炭の黒 炎の赤 3つのコントラストが
なんとも言い尽くせないほど仄かな美しさです
炭が燃えて ルビーのような宝石に見え
日本の心と 日本の美に 深く感動し
こころ洗われる炉開きの一日に 感激でいっぱいでした