法然院・金毛院〜お茶会デビュー3 [茶道]
三席目の茶太郎の点前が恙なく終わりました。。。
・・といってもお点前中は裏方で次の準備や片づけがあり見ることはできません・・
お席が終わるとその都度合間に 手早くお部屋の掃除をして空気を一掃します
にじり口から吹く新たな風を感じていると先生が
「それでは次はchihoさんいかれますか・・・」とお優しいお声・・・(^・^)
「いえいえまだ午前中なので先輩方に・・・」と(^_^;
なんだか徒競走の順番待ちの気分になってきました・・・(^_^;
いよいよもう免れない状況下におかれ 5席目でスタンバイ
。。。どうぞ正客にはお茶の大先生がお座りになりませぬよう。。。
。。。かみさま〜たすけて〜。。。
決意を固くお建水を持って 女は度胸と愛嬌と言い聞かせ
先生や先輩方に見守られながら いざ出陣
お点前が始まると やはり 真向かいの正客には気品溢れる大先生がいらっしゃり
12名のお客さまがぎっしりお茶室を埋め尽くし
24の瞳に見つめられていました・・・・・・
はじめは集中していたものの 少し手順を違えたあたりで
正客の大先生が「それはこちら・・・」とお声かけ下さりまるでお稽古のよう (^_^;
K先生が茶室に入られ お客さまのお相手を始められた頃から
先生方のお話しに耳をとられた・・・と思いきや
集中力が途切れ 調子が乱気流に巻き込まれて我を失う・・・(~_~;)
K先生「この方 今日が初めてのお点前なのです・・」
大先生「まあ・・それでもお若い方に点てていただく方が美味しいですから・・」
あ〜〜〜耳が〜〜おはなしが聞こえてくる〜〜
聞いてはいけない。。。
集中しなくては。。。と思いながら 何が何やらわからないうちに
お茶会デビューのお点前が波瀾万丈にて終わりました
指の先から足の先まで 思っていたとおりにはできなくて
お席を楽しみにお越しくださったみなさまには ヘタなお点前をしてしまい
大変申し訳なくごめんなさいの気持ちでいっぱいでした
最後にお水指をさげ襖をしめて 安堵と反省と感謝とが入り乱れ 胸がいっぱい
リサイタルの前半を弾き終えた時のような気分でした
そのあとは 待合のお当番をしたり おなじことを丁寧に淡々とくり返しました。。
お社中のお孫さんで 裏方に入った小学3年生のSちゃんも
お菓子やお茶を運ぶお手伝いを 朝からずっと熱心に務めてくれました(*^。^*)
「疲れたでしょ・・」というと こくりと疲れた表情
でもまた最後まで頑張ります。。。
「偉いね・・」というと にこりと笑顔 (*^_^*)
ピアノも習っているそうです
京都の女子はこんなに小さい頃から辛抱強く 茶道に親しみ学ぶのだなと感心しきり
午後2時前あたりからは 大先生ピークも過ぎて緊張緩和 ちょっとほっこり
茶太郎がお招きした 麗しいお客さまがたくさんお越しくださいました
雨のそぼ降る中 お着物でお越しくださったSさん&Hさん
お茶会のあと 清水寺にこころを浄めにいくマルチと合流したそう。。。
待ち合いの当番に行こうとしたところ
先ほどの大先生がタクシーを呼んで下さいと廊下に佇んでいらっしゃり
改めて先ほどのお点前でお声を掛けて下さったお礼とお詫びを申し上げたところ
「習って一年でお茶席を務めようとする意欲が素晴らしい何事も経験ですからこれからも頑張って下さい」
は〜〜〜なんて素晴らしい先生方なのだろう。。。と
目はうるっ と胸がじ〜んと熱くなる想いでした
最後のお席が終わり K先生とお社中のみなさまとで打ち上げの一席
茶太郎が薄茶を点てました
思うようにお席を務められなかったことをお詫びすると
「進歩されています・・大丈夫です・・初めてでお疲れになったでしょう」と
労いのお言葉を掛けて下さるお優しいK先生
このたび自己採点45点の出来
反省の色は濃いものの 雨の庭に癒されて お片付けにこころを尽くしました
と同時に お茶会でのイメージが強烈にインプットされたので
次回は90点を目指そうと なんとなく沸々としたものが静かに湧き起こるのを感じました
先生とお社中のみなさまとお客さまに感謝の お茶会デビューの一日でした